http://www.benesse-artsite.jp/chichu/
瀬戸内海に浮かぶ直島にある地中美術館へ行ってきました。
安藤忠雄設計の建物やモネなどの作品、まさに建築と作品が一体となった
魅力ある美術館でした。
名前の通り、地中に埋設された美術館ですが、地下でありながら自然光が降り注ぎ
季節、天候、時間によって美術館の空間や作品の表情やイメージが変わります。
(館内の写真は撮影できませんでした...)
画家クロード・モネの「睡蓮」の絵が飾られた部屋は、壁も天井も床も全てが白で、
床には一辺が2cmの立方体で角が丸く加工された大理石が規則正しく約70万個床敷き詰められていました。大理石はイタリアのカラーラ産のビアンコカラーラで、大理石特有の硬さやヒンヤリ感はなく、大理石と大理石の間の空間がつくりだすふんわり感があり素朴で、温かみがありました。
また、部屋の壁の四隅は角ばってなく、丸くなっています。モネの5枚の絵を見るとき
部屋の壁の角によって視線が止まらないためだそうです。
そして、天井と壁の交線からは自然光がまるで間接照明のように採光され,作品を優しく包むように照らします。真っ白な壁、床、光が空間がとけあって、モネの絵が浮かび上がっているように見え、素晴らしかったです。
蛍光灯、ライトはいっさい点けず、あくまでも自然を最優先させ、その時々の光によって
作品の表情が変わるのを楽しめる美術館は初めてでした。