京都の祇園の花街では、節分を「お化け」と言う風習があり、
賑やかな催しがあります。
この日は芸舞妓さん達が色んな仮装をして寸劇なども披露し、
お座敷を回ってお客さんを楽しませてくれます。
祇園では、舞は井上流だけと決められていますが、
この日は他の流派の踊りでもお座敷で踊る事ができます。
節分のお化けは、仮装して鬼をびっくりさせて追い払う、
厄払いの風習です。京都では江戸時代から昭和初期にかけて
一般家庭でも盛んに行われていましたが、高度成長期頃にすたれ、
祇園などの花街だけに残る儀式となっていました。
暦の切り替わりに悪魔が来るアメリカのハロウィンやヨーロッパのカーニバルの
仮装と同じ風習ですね。